展示用模型

ホビーショップも運営する宇宙模型ならでは。遊び心を取り入れた展示用模型。

展示用模型づくりは、まず実船の図面を読み取ることからはじまります。実船の図面を3Dソフトで立体化し、そこから模型製作用の平面図をおこしてパーツを製作。つくりだされた精巧なパーツをもとに細心の注意を払って組み立てます。 展示用模型としての高級感を出すため、仕上げの塗装まで手間をかけ完成させます。

また、それぞれの模型の製作にはホビーショップも運営する模型工房ならではのこだわりと遊び心が取り入れられています。車両運搬船の船の中の様子がわかるカットモデル製作の工夫や、 豪華客船の船室の家具や内装のつくり込みなどは、精巧さを追求するだけでは表現しえない魅力を模型に与えます。

飛鳥Ⅱ

実船はガラス張りで中が見える構造。写真ではわかりづらいですが、外からうっすらと判別できるところに人形、 テーブルなどを置いて実際の様子に近付けました。(2006年納入)

asuka2

サファイアプリンセス

豪華客船の細部に至るまで再現に努めた模型。ウッドデッキに実際と同じ材質の木を使用したり、 ガラスを木で挟んだ形状の手すりは、透明の板をパイフのパーツの間に入れて実物に近付けるなどこだわりをみせています。 外側から見える場所は、船内の内部の空間を確保してリアルさを追求しました。(2004年納入)

saphaia

PCTC(車専用運搬船)

車両の運搬船の中身が見えるように製作したカットモデル。 開口部が広く強度を船半分で保たないといけないため設計の段階から考慮。 透明のアクリル板を縦に使用して強度を確保しました。また船の内部の デッキを入れるためにどういう組み立ての手順を踏めば良いかにも苦心しました。 搭載している車はトミカ製のリアルなミニカーを使用。ホビーショップならではのこだわりも盛り込んでいます。(2005年納入)

cutmodel

はまなす

新日本海フェリー所属のカーフェリーの展示用模型。作業者二人で2か月の短期間で納入。船後方のウィンチや歯車のリアルな再現に力を入れました。(2004年納入)

hamanasu

ケミカルタンカー

ケミカルタンカーの展示用模型。タンカー独特の甲板上の配管ラインの再現を忠実におこなっています。(2006年納入)

mazelan

LNGタンカー

球面体のバラストタンクに配管のパイプや通路をかけてつくるのが難しく、 前方から見たときそれらのラインをしっかり出すのに注意を必要としました。 配管ライン自体も曲がりくねっているので、パーツ製作とその配置に手間がかかっています。 1個1個の部品の精度を上げて製作することが特に求められる船舶です。

lng